南部曲屋育成厩舎一号厩舎は七戸の近代馬産の記憶を伝える文化財です。 この貴重な建築と歴史的価値を後世に伝えるため、そして憩いの場として皆様に提供できるよう、令和2年4月に曲屋「KANEKO」として再生しました。
南部曲屋とは
南部曲屋は、岩手県から青森県南部地方にかけて見られる伝統的な建築です。
この厩舎は、一般的な曲屋にくらべて馬房の数が多く、曲り部分にある応接室は西洋の古典様式を取り入れた内装で、洋式牧場を開設した時代の気風が漂います。
古い部材や構造を活かしながら、心地よい空間へリノベーションいたしました。
改修工事では、建築当時の部材を残すべく柱や梁の傷んだ部分だけを取り除き新しい木で補う継手による修復が行われました。また、茅葺屋根の内部構造が2階からご覧いただけるようになりました。
登録有形文化財 南部曲屋育成厩舎とは
七戸町は馬文化が残る町です。この南部曲屋育成厩舎は、1912年(明治45年)に、旧盛田牧場が建設したもので、最も古い厩舎ダービー馬「ヒカルメイジ」や「コマツヒカリ」などの駿馬を輩出しています。現存する最古の厩舎で、長大で豪壮な藁葺屋根が現在も牧場景観を伝えるものとして親しまれています。
完全予約制
〒039-2505 青森県上北郡七戸町立野頭69
69 Tatenogashira, Shichinohe
Kamikita District, Aomori 039-2505, Japan